『星の王子さま』を読んで。

 サンテグジュペリの『星の王子さま

 を読んだので
 感想を書こうと思います。

 

 よく名著として
 名前が上がるこの本ですが、
 読んでみたいと思いながらも
 読むのは今回が初めてです

 

 読んでみての感想なんですが
 「わかるような、わからないような」
 というのが正直なところ。

 

 ただ、なんとなくですが、
 この本はそれが正しいような
 そんな気がするので

 今回は自分の解釈100%で
 感じたことを書いていきます。

 

 この本を一言でまとめると

 「大人の中のこどもに語る本」

 だと思いました。

 

 この本の最初のコメントは

 小さな男の子だったときの
   レオンウェルトに

 

 この本に難しい言葉は出てきません。
 小さなこどもに語りかけるように
 口語体で書かれています。

 

 ただ、内容が簡単かというと
 まったくそうではなくて、
 こどもがこの本を読んで
 意味やテーマを理解できるのか
 と聞かれると難しいと思うんです。

 

 この本は
 いろいろ経験して
 いろんなことを知った
 大人に向けて書かれたんだと
 思います。

 

 この本に出てくる
 「星の王子さま」は
 自分の住んでいる星から出て
 いろいろな星を回って
 最終的に地球へやってきます。

 

 その過程で
 いろいろな人に出会うんですが
 その人たちがおもしろい。

 

 30分に一回街灯をつける点灯夫
 ひたすら星を数えるえらそうな人
 だれもいない星で君臨する王さま

 

 他にもいろんな人が出てきますが
 みんな変な人ばっかりです。

 

 「変な人」なんですが
 全員、大人のメタファーで
 本質的じゃないものに縛られて
 見るべきものが見えない
 現代の大人の風刺です。

 

 それとは対照的に
 王子様は花をみて感動し
 大人たちが誰一人理解できなかった
 「象を飲み込んだボアの絵」
 を理解する。

 

 それが「見るべきもの」
 かどうかは別にして
 「真っ白な感性」
 というのはすごく大切で
 すごく尊いものだと思いました。

 

 

 そんな感性を持ちながら
 仕事に打ち込めたら
 めちゃくちゃ楽しいと思います。

 

 この本を読んでいると
 庭を歩いているダンゴムシ
 ポケットいっぱいに詰めて
 お母さんに仰天されたのを
 思い出します。

 見るもの全てが新鮮で
 よくわからんけど
 なんか感動する
 子供時代を思い出しました。

 

 現代は、なんにでも
 「根拠」や「理由」
 が求められる。
 実に科学的で良いのですが、

 難しいこと考えず
 「なんかすげえ!」
 と思える自分でいたい。

 

 そう思わせてくれる本でした。