「ちひろさん」映画と漫画の話

体調悪いのに全く寝れません。なんでかわかんないけど、心はそこそこ元気なんですよね。寝不足と体調不良で頭はぼーっとするけど。

まあいいや。

せっかく一日空いたんで、今日は映画を観て漫画を読みました。題名は「ちひろさん」。映画観てたら、お父さんが「家に漫画あるよ」って言ったんで、漫画も読みました。
面白かったです。それぞれ作品単体として面白かったし、比べてみても面白い。

どんな内容の作品かと言うと、元風俗嬢で今は弁当屋さんで働く女の人を中心にした人間ドラマです。出てくる人物はみんなちょっとずつ問題とか悩みを抱えてたりして、それでも頑張って生きてる、そんな感じです。本当に色んな人が出てくるんですけど、ちひろさんはそんな人達とよく関わって、居場所になっていきます。なんというか、ものすごく人間味のある作品でした。

面白いな〜と思ったのは、映画と漫画でイメージが結構違う事。映画は全体的に色が暗くて冷たい感じでthe考えさせる映画な感じがするんですが、漫画の方はあったかい感じがするんです。主人公のちひろさんも映画だとめちゃくちゃ落ち着いてて動じない感じなんですけど、漫画の方だとよく笑ってよく怒るし、たまに泣く。
映画の方のちひろさんは、何というか我が無くて無色透明な感じがします。「the人間」では無くて、もっと大きくて大らかな印象です。社会の受け皿って言葉がありますけど、なんかそれのメタファーなのかなあと思いました。
漫画の方は逆に人間らしい。かっこいい女の人というか、素敵な女の人でした。色々経験してきて、その結果好きに生きてる感じの。笑うし怒るし優しいし厳しい、そんな色んな色を持ってるんだけど、それが全部混ざって色が無くなってる感じの、太陽光みたいな人です。

映画を観てる時はあんまり感じなかったんですが、原作者の方は本当に人が好きなんだろうなあと思いました。出てくる人みんな一癖も二癖もあるんですが、だーれも否定されない。ちひろさんの目線で描かれてるんで、ちひろさんから見ての好きとか嫌いはあるんだけれど「これが正解、不正解」が無い世界。作者の人は人間の欠点も、矛盾も愛せる人なんかなあと勝手に想像してます。

結論、めっちゃ綺麗な映画でした。面白かった〜。

まだまだお昼なんで、次は「シン・ウルトラマン」観ようと思います。楽しみや。