気質

僕は気質を畏れている。

僕の母は建築のデザイナーをしてる。あの人のやってる事は自分の空間デザインを通した自己表現だ。母は自分で言う。

「あたしはこれ以外に出来ない」

確かにそうなんだろうな。事務とか、カフェとかいろんな仕事をしてみて、今の仕事に辿り着いて、今は落ち着いてる。企業とか個人からお仕事を貰ってやってるから、100%の自己表現では無いけれど、ただ商売の為だけのデザインというには本人の世界観が現れ過ぎだ。

 

表現者とか学者とか、見えないものを追いかける人間はそれ以外に出来ないからやってるんだよ。僕が大好きな職人だってそうだ。物を作るしか出来ない。やらないとかやりたく無いんじゃなくて、もう出来ないんだよ。

 

それは本人の気質だ。生まれ持ったもの。呪いか祝福か分からないけれど。

ゴッホは生涯絵を描き続けた。彼もそれ以外に出来なかったから。

気質は調伏しないとダメだ。じゃ無いとだめになる。振り回されて、とんでもないことになる。

そんな話。

 

最近タバコが不味くて、吸えなかった。「吸おうかな」なんておもうけど、一口吸ったら捨ててしまう。そもそもの気質で、汚い物が得意じゃ無いんだろう。

 

だけど今日は、久しぶりにタバコが美味い。

こういう事を考える時はタバコが美味い。

 

どうでもいいけど、タバコ吸う女の人ってエロくね??