山田絵里子さんの「裸でも生きる」を読んで

今日は山田絵里子さんの「裸でも生きる」を読んだので、その読書感想文を書こうと思います。

『裸でも生きる』は「途上国から世界に通用するブランドを作る」をミッションに掲げる会社「MOTHERHOUSE」創業者の山口絵里子さんが、自分自身と「MOTHER HOUSE」について書いた本です。「25歳女性起業家の号泣戦記」と言う副題がついているのですが、その副題の通り苦難と葛藤、そして情熱に満ちた山口絵里子さんの25年間を知ることが出来る一冊で、非常に勇気づけられる本でした。

それでは詳しく書いていきたいと思います。

 

この本を読んでの感想というか、この本を読むことで感じた山口絵里子さんへの第一印象は「強い」でした。山口絵里子さんが事業を起こした当時は社会事業家なんて言葉は無くて、誰もが金を得る為に事業をやるのが当たり前の時代です。そんな中で発展途上国にフォーカスして、まさに「誰かのための事業」を立ち上げた山口絵里子さんの行動はすごく孤独で、険しい道のりだったと思います。何度も何度も絶望して、折れて、こけて、泣いて、それでもまた立ち上がって、前に進んだのが山口さんでした。本当に「強い」。

 

先駆者は孤独だと、僕は思っています。誰もやった事が無い事、誰もやろうとし無かった事をやるんだから当たり前です。その人が歩みを止めれば全てが止まるんだから。だから常に自分との戦いになる。
人間は弱くて、それ故に集団で生きて来ました。だから人間は本能的に孤独を恐れます。本能で孤独を恐れる人間が、孤独に打ち勝っていくなんてとんでも無いことです。山口さんはそれをやってみせた。孤独との戦い、自分との戦いで敵にポイントを取られる事はあっても、最終的には全て勝ってるんです。その生き様はとてつもなく尊いものだと思います。僕もそうあろうと思います。

山口さんが自分に勝ち続けられたのは、志があったから。人の不幸を見てとてつもない憤りを覚えたから。それを昔の偉い人は「義憤」と呼んだそうです。
この本から改めて学んだ事は「志を持ち続けること」と「義憤を抱き続けること」が何より大切だってこと。そして俺が考える、この二つを持ち続ける為にできる事は「語り続けること」と「行動し続けること」。基本の基本の基本の基本だけど、これが難しいし大切。人間はすぐにブレる。生物は生きて繁栄する為に存在していて、その為のシステムを組まれているんだから当然だ。それが当然なら大丈夫。みんな同じ条件て事だから。過去の偉人もそう。そしてその偉人たちはその「難しい」をやっている。出来る事は、すでに証明されているんだ。

出来る事は分かってるんだから出来る。よし、頑張ろう。