『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』を読んで

自由ってすごく良い言葉だけれど、結構ボヤッとしてますよね。「自由である」とは具体的にどんな状態を指すんでしょうか。

 

今日は四角大輔さんの『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』を読んだので、この本について感想文を書いていきます。

 

まずはサラッと概要から。

『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』は5つの章立てで構成されており、それぞれの章の中で10項目の「捨てるべき事」が書いてある、非常にシンプルでわかりやすい構成をしています。読み始めたら一気に読めてしまうくらい読みやすく、しかも項目一つ一つが具体的なので簡単に実践する事ができます。「よし、今日からやってみよう」そう思わせてくれるような本です。

 

それでは本の内容に触れていきましょう。
この本に書かれていることを簡単にいうと「自分を見つける/見失わないようにする方法」です。自由は「自らに由る」と書いてじゆうと読むわけですが、大前提「由るべ」になる自分がなければ自由は成立しません。しかし、この現代社会は自分を見つけるにはノイズが多すぎるんです。無駄な物、出費、人間関係、時間、考え方、挙げるとキリがない。人はそういったものに縛られてだんだん自分が何をしたいのかが分からなくなっていきます。やりたくない事やできないことも「気に入られるかも」と思って受けてしまったり、好きでもないお菓子をコンビニに寄るたびに買ってしまったり。この本には人生における無駄と、それをどうやって捨てたら良いのかが書かれているんです。

先にこの本は5章構成である事に触れましたが、その章立ても非常に面白かったです。
第一章から「物とお金」「ワークスタイル」「メンテナンス」「人間関係」「ライフスタイル」となっています。実践しやすいところから徐々に抽象度が上がって言って、最終的に「ライフスタイル(生き方)」に辿り着きます。最後まで実践できれば、間違いなく自由な人生と呼べるでしょう。

この本を読んでいて印象に残った事は「自由に生きる選択を取るなら、不自由に生きる選択を捨てないといけない」事が伝わってくる事です。自由と聞くと良いイメージだけが湧いてくるかもしれませんが、それはつまり選択権を自分で握りしめる訳で、人生の責任全部を自分で取る覚悟を持って生きるって事になります。この本にはそれが明記してあるわけじゃないけれど、無駄のない言葉と構成からそれがものすごく伝わってくる。そんな本でした。